●筍:姫路市太市(おおいち)は筍の産地として京都山崎の筍に劣らぬ評価を受けている。鉄分の多い粘土質の土壌が甘くて柔らかく、きめ細かいあくが少なく形のよい筍を育てた。
●蓮根:姫路市南西部の大津区。大正初期、水稲栽培が困難な湿田を利用して蓮根作りを始めた。昭和初期頃は米作より収益率が高く、換金作物として農家の収入源となり、栽培農家が増えた。大津区勘兵衛地区を代表に水田には湧き水(潅水用)があり、大変白く美しく、柔らかい蓮根ができ、名古屋・徳島・熊本に並び、姫路の蓮根が有名になった。
●素麺(そうめん):播州平野の質の良い小麦と赤穂の塩、鉄分の少ない揖保川の清流は素麺作りに適し、さらに11月から3月にかけて寒冷な雨の少ない気候が天日乾燥を安易にした。昔は揖保川・夢前川を利用して水車製粉が発達していた。
●梅:御津町綾部山の梅林は古墳群のある梅林として有名で阪神間からも観光客を集める。御津特産の青梅は最高級品の折り紙付きである。
●酒米「山田錦」:ご飯として食べる米とは異なり、米の中心部が白く、タンパク質成分が低い米。東播磨の吉川町・三木市・東条町・社町・中町などの海抜100〜250mの山間谷合の棚田が日本一の産地である。 |