学園紹介

姫路の食文化

播磨地方は古代万葉の書より白砂青松、山紫水明の美しい自然に恵まれ、日本列島のほぼ中央に位置している。
東は六甲・丹波山地が連なり、西は中国山脈の端に発し、北は但馬山地、南は播磨灘に面す東西60キロ・南北50キロの地域である。
播磨灘に注ぐ清流、加古川・夢前川・揖保川・千種川はこの地に豊かな穀倉地帯を作った。
酷暑・酷寒もない温暖な瀬戸内式気候は米作りから野菜、果実も多様に育んでいる。
姫路はその豊かな播磨地域の中心に位置する都市である。

播磨(姫路)地域の特産品

姫路市太市(おおいち)は筍の産地として京都山崎の筍に劣らぬ評価を受けている。鉄分の多い粘土質の土壌が甘くて柔らかく、きめ細かいあくが少なく形のよい筍を育てた。

蓮根

姫路市南西部の大津区。大正初期、水稲栽培が困難な湿田を利用して蓮根作りを始めた。昭和初期頃は米作より収益率が高く、換金作物として農家の収入源となり、栽培農家が増えた。大津区勘兵衛地区を代表に水田には湧き水(潅水用)があり、大変白く美しく、柔らかい蓮根ができ、名古屋・徳島・熊本に並び、姫路の蓮根が有名になった。

素麺(そうめん)

播州平野の質の良い小麦と赤穂の塩、鉄分の少ない揖保川の清流は素麺作りに適し、さらに11月から3月にかけて寒冷な雨の少ない気候が天日乾燥を安易にした。昔は揖保川・夢前川を利用して水車製粉が発達していた。

御津町綾部山の梅林は古墳群のある梅林として有名で阪神間からも観光客を集める。御津特産の青梅は最高級品の折り紙付きである。

酒米「山田錦」

ご飯として食べる米とは異なり、米の中心部が白く、タンパク質成分が低い米。東播磨の吉川町・三木市・東条町・社町・中町などの海抜100〜250mの山間谷合の棚田が日本一の産地である。

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